白鷹町深山(みやま)地区にある窯元、深山焼つち団子。
のどかな里山で、土に魅せられ無心になる。
練る、作る、焼く。陶芸家になる体験です。
深山焼つち団子を主宰するのは金田利之氏。
本プランにお申込み頂いたあなたは、金田氏と師弟の関係となります。
土を練るところからはじめて、作品を製作し、自らの手で「登り窯」に薪をくべ焼成し、釉薬をかけるところまで。陶芸のほぼ全ての行程を一通りご体験いただきます。
本プランでは、全4回の行程にご参加いただき、作品が完成します。
▼深山焼つち団子金田さんによる、本プランの解説動画はコチラから!
Episode1. 土を練り、作品を作る。(参加必須)
初回は、「土練り」の作業と、電動ロクロを使用しての作品製作。
●土練り…大揉み、小揉み、菊練りと行います。粘土を均一な柔らかさにする事が目的の作業です。最後の菊練りを行うことで、粘土の中に入っている空気を抜きます。「土練り三年」と言い陶芸の基本です。
●電動ロクロ…指先に集中し、自分の感性を研ぎ澄まし、作品を製作します。師匠が丁寧に教えてくれるので、初心者の方も安心して製作することができます。ゆったりと自分のペースでの製作をお楽しみください。2~3ヶの作品を製作していただきます。
体験期間:8月1日(月)~10月16日(日)の間
所要時間:2~3時間
※お早目の日程で製作をしていただけますと、episode2~3の日程に余裕ができます。
※episode1の日程のみ、弊社で調整させていただきます。
体験希望の日程(お日にち・時間帯)を、お申込みの際お伺いさせていただきます。
Episode2. 作品を仕上げる「高台削り」
Episode1で製作した作品を仕上げる削りの作業です。
作品の底に分厚く残っている粘土を削り「高台」と言う「輪っか」を作る作業です。
体験期間:episode1の行程から2~3日後から体験可能となります。
所要時間:30分~1時間程度
お越しになれる日程を、金田さんとご調整ください。
参加が難しい場合は、金田さんが代理で作業することも可能です。代理作業の場合、LINEのビデオ通話を利用して、オンラインで作業の様子を見ていただくことも可能です!
Option
作業が早く終わった場合、お時間に余裕がある場合は、登り窯の窯焚きの際に使用する薪の「薪割り体験」や、師匠金田さんのお手伝いなどを体験いただけます!
Episode3. 登り窯に薪をくべ、作品を焼く「窯焚き体験」
いよいよご自身の作品が入った登り窯で焼成する行程となります。
大量の薪を燃料とする登り窯で、約24時間かけて約800度まで温度を上げていく「素焼き」という作業を行います。
1グループ4時間の「窯番」をご担当して頂き、次のグループへのバトンを渡します。
ご自身の担当の回で、目標温度を定め、窯の温度を上げていきます。
ただ薪をくべるだけでは、登り窯内の温度は下がってしまいます。
炎の様子を確認しつつ、空気を引き込む音を聞きながら薪をくべていくことがポイントです。
丹精込めて製作したご自身の作品を焼成する重要な作業。
集中して火と対峙する、かけがえのない時間です。
体験期間:10月29日(土)
(1)6:00~10:00 (2)10:00~14:00 (3)14:00~18:00 (4)18:00~22:00
※ご参加可能な回を金田さんとご調整いただきます。
Episode4. 焼き上がりの色を決める「釉薬掛け」
登り窯で素焼きを終えた作品に釉薬を掛ける作業です。
焼きあがった器の表面に色がつき、つるっとしていたり、スベスベしているのは、釉薬の力です。
本焼きの前の最後の作業となります。
体験期間:11月5日から3週間以内
所要時間:30分~1時間程度
お越しになれる日程を、金田さんとご調整ください。
参加が難しい場合は、金田さんが代理で作業することも可能です。代理作業の場合、LINEのビデオ通話を利用して、オンラインで作業の様子を見ていただくことも可能です!
Option
作業が早く終わった場合、お時間に余裕がある場合は、登り窯の窯焚きの際に使用する薪の「薪割り体験」や、師匠金田さんのお手伝いなどを体験いただけます!
Final 作品の完成
完成時期:12月頃
完成した作品を師匠からお受取ください。
長い期間をかけ製作し、自らの手で焼いた作品の出来はいかがでしょうか。
そして師匠と弟子の関係、陶芸家になる長い旅はいかがだったでしょうか。
のどかな里山「深山」が、あなたのもう一つの故郷になっていれば幸せです。
私が案内します!
【ツアーガイド】
深山焼 深山工房つち団子主宰
金田利之さん
私がプランを考えました!
【発案人】
深山焼 深山工房つち団子主宰
金田利之さん
プラン情報
日程 | 令和4年8月~11月の間で計4回の製作体験にご参加いただけます。 |
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料金 | 一人当たり12,000円(税込み、大人・子ども同額) ※Episode1~4の料金を全て含んでおります。 ※現地までの移動費は含んでおりませんので、各自でお越しください。 |
1グループ定員 | 最大2名まで |
受入グループ数 | 先着4グループまで受入いたします。 |
集合・解散場所 | 深山焼つち団子(〒992-0776 山形県西置賜郡白鷹町深山2530) |
深山焼について
白鷹町深山には19世紀前葉に操業した深山焼窯跡がありました。深山焼は米沢藩で希少製品を焼いた特殊な窯として有名です。
昭和40年代に教員であった梅村正芳氏が、この深山焼の復興を目的に陶片研究を開始しました。深山焼が属する置賜の近世窯業、成島系窯業の最後の技術継承者、柴田氏を訪れ、教えを受けると共に、かつての原料産地から採取した釉薬や粘土を用いて陶器生産を成功させ、1983年に深山工房を建てました。
その後、伝統工芸として認知された復興深山焼を中心に伝統工芸の村「のどか村」が誕生。深山工房は「深山工房つち団子」と改称し、梅村氏の弟子、金田利之氏が技術と共に継承しました。
梅村氏は薪窯による焼成技術の復興を重視し、古窯をモデルに登り窯を築きましたが、東日本大震災で窯が崩落。
金田氏が多くの支援者と共に「登り窯復活プロジェクト」を立ち上げて深山焼の伝承にとって重要なこの窯を修復しました。
その後、プロジェクトは梅村氏が復元した伝統技術と焼成技術をさらに深めるために、体験者を迎えたプロジェクト活動として薪窯を運用してきました。近年では薪窯を操業する窯場は全国的にも希少となっています。
希少な「登り窯」の存続のため、新たな利用価値・可能性を見出すため、日々思案を重ねています。
深山焼つち団子HP(http://www.dango-miyama.sakura.ne.jp/)
深山焼 深山工房つち団子主宰 金田利之さん
山形県白鷹町出身。栃木県益子焼にて修業し、蹴りロクロ、登り窯の技術を習得。
山形県の緑豊かな、のどかな里山、深山地区にて、紅花ベニハナを釉薬に使って、登り窯を焚いて作陶。
20代で結婚後、忙しくサラリーマン生活を送っていた頃、ミュージアムショップで若手作家の遊び心のあるお皿に目が留まる。この時、子供の頃の粘土遊びの記憶が強烈にリンクし、気が付けば陶芸の世界へ。
金田さんの代表的な焼き物は「干支人形」。毎年、オリジナルデザインで丁寧に一つひとつ手作りされる干支人形は、愛嬌のある表情と独特のフォルムが特徴的。山形県山形市で毎年1月10日に開催される初市でも、毎年ファンが長蛇の列をなす。
深山焼では、今では珍しい薪を燃料にした「登り窯」を所有。登り窯の活用に、新たな可能性を見出すため、日々思案を重ねる。
深山焼後継者募集
深山焼では、現在、金田氏の後継者探しています。年齢学歴は問いません。
本プランをきっかけに陶芸に、そして深山焼に興味を持つ方と出会うことができればと思っております。
皆様のご参加をお待ちしております!
本プラン申込の注意点
- 本プランにお申込みの方は、episode1~4の全4回の行程にご参加いただけます。
Episode1の参加日程を弊社とお客様の間で個別にご調整させていただきます。
Episode2~4の参加日程につきましては、深山焼つち団子金田氏とご調整いただきます。
ご都合が合わず、各回の参加が困難となった場合でも、ツアー代金の返金はいたしかねます。 - 各行程に生じるオプション(例:作品を追加で製作したい、完成した作品の郵送等)に係る経費は、深山焼つち団子へ直接お支払いいただきます。
- 集合場所までの交通費は代金に含まれておりません。
- キャンセルはお早めにやまがたアルカディア観光局(0238-88-1831)までご連絡ください。
新型コロナウイルス感染症 感染拡大防止に関するお願い
過去2週間以内に感染拡大地域に行かれた方は参加の自粛をお願いいたします。
当日はアルコール消毒、マスク着用の上、ご参加いただきますようお願いいたします。
旅行企画・実施
一般社団法人やまがたアルカディア観光局
TEL:0238-88-1831
FAX:0238-88-1812
URL https://tour.arcadia-kanko.jp/
〒993-0003 山形県長井市東町2番50号
山形県知事登録旅行業 第2-292号
お申込み
本プランは電話のみのお申込みとなります。
受付の際、Episode1の土練り・電動ロクロ製作体験希望の日程(お日にち・時間帯)をお伺いいたします。
やまがたアルカディア観光局:0238-88-1831